ここでは文字列配列をテキスト形式でファイルに読み書きする方法について学びます。
文字列配列をテキストファイルに出力したい時は fprintf を使って
fprintf( fp, "%s", a );
としても良いのですが、もっと楽な方法として fputs 標準関数を使う方法もあります。
fputs( 文字列配列の先頭アドレス, ファイルポインタ )
戻り値: 成功したら 0 よりも大きい数、失敗したら EOF を返す。
(使用例) char a[256] = "hoge\n"; char b[256] = "fuga\n"; FILE *fp = NULL; char f[256] = "hoge.txt"; fp = fopen( f, "w" ); // もちろん書き込み(writing)モードでファイルをオープンする fputs( a, fp ); // hoge.txt に「hoge(改行)」を出力する。ヌル終端文字は出力されない。 fputs( b, fp );// hoge.txt に続けて「fuga(改行)」を出力する。ヌル終端文字は出力されない。 fclose(fp);
文字列配列にテキストファイルから文字列を読み込みたい時は fscanf を使って
fscanf( fp, "%s", a );
とする方法もありますが危険な方法なので止めましょう。普通は fscanf ではなくて fgets 標準関数を使います。
fgets( 文字列配列の先頭アドレス, 最大文字数, ファイルポインタ )
※ 1回この関数を呼び出すと改行文字が現れるまで、又はファイルの最後までテキストを最大文字数を限度に読み込みます。
改行文字も読み込まれます、ヌル終端文字が文字列の最後に自動で付きます。
戻り値: 成功したら文字列配列の先頭アドレス、失敗したら NULL
(使用例) ※ hoge.txt の中身は hoge fuga とする。 char a[256]; char b[256]; FILE *fp = NULL; char f[256] = "hoge.txt"; fp = fopen( f, "r" ); // もちろん読み込み(reading)モードでファイルをオープンする fgets( a, 256, fp ); // hoge.txtの1行目を読み込む(改行文字含む)。ヌル終端文字が最後に付く。 fgets( b, 256, fp ); // hoge.txtの2行目を読み込む(改行文字含む)。ヌル終端文字が最後に付く。 fclose(fp); printf( "%s", a ); // hoge と表示される。 printf( "%s", b ); // fuga と表示される。