画像や音楽や動画やアプリなどのデータをコンピュータの内部で処理するためには、それらのデータをどこかに記録しなければいけません。
コンピュータ内部でのデータの記録場所は大まかには「RAM」と「ストレージ」に分けられます(※)。
それぞれの特徴(メリット、デメリット等)は以下の表1の通りになります。
※ この 2 つだけに分類することに異論がある人も多いと思いますが、あまり細かく分類すると話が進まなくなるので言い切ります。
表1: RAM と ストレージの特徴
種類 | 記録出来る容量 | CPU/GPUからのアクセス速度 | 電源を切ると | 実際の規格や製品の例 |
---|---|---|---|---|
RAM | 少ない | 高速 | データ消える | SRAM(キャッシュ用)、DRAM(メインメモリ用) |
ストレージ | 多い | 低速 | データ残ったまま | USBメモリ、SDメモリ、ハードディスク、SSD、スマホのROM |
上の様な特徴がありますので、普段はデータをストレージに記録しておき、もしCPUやGPUがそのデータを処理したくなったら一時的にストレージから RAM にデータをコピーして高速で処理し、処理が終わったら RAM上 にある(処理後の)データをストレージに書き戻すという事をコンピュータは行なっています。
ただし、初学者からすればどちらもデータを記録する場所であることに変わりませんので、今回のアクティビティではこの 2 つを特に区別せずに「メモリ」とだけ呼んで「データの記録場所」を表すことにします。