次に Scanner クラス (※) を使ってコンソールからキーボードで文字列や数字を入力する方法について学びます。

※ 「クラス」とは何かについてはこちらで説明します

早速ですが次のソース 1 を実行し、キーボードから何か文字を打ってみて下さい。

ソース1: 文字列のキーボード入力
import java.util.Scanner;

public class Main{
    public static void main(String[] args) {
        Scanner scan = new Scanner(System.in);

        System.out.print( "文字列: ");
        String str = scan.next();
        System.out.println( str );
    }
}

ここで1 行目の import 〜 は C 言語の include の様なもので、Scanner クラスを使用することを示しています。

5行目の「Scanner scan = new Scanner(System.in);」がキーボード入力するための準備で(正確に言うと Scanner クラスのインスタンス scan を作成しています)、その後 scan.next() によって文字列をキーボードから入力して文字型変数 str に代入することが出来ます。

また int 型と double 型の数値入力をしたい場合は次のように scan.nextInt() と scan.nextDouble() を使います。

ソース2: 数値のキーボード入力
import java.util.Scanner;

public class Main{
    public static void main(String[] args) {
        Scanner scan = new Scanner(System.in);

        System.out.print( "整数: ");
        int d = scan.nextInt();
        System.out.println( d );

        System.out.print( "実数: ");
        double c = scan.nextDouble(); 
        System.out.println( c );
    }
}

なお数字以外の文字列を入力するとエラーが出てプログラムが終了します。
また Java のバージョンによっては scan を使い終わったら scan.close() で scan を閉じないと警告が出るみたいです。