さてリリースプランニングで大まかな全体計画が出来たので、いよいよスプリントに入ります。
スプリントでは
を実施します。
スプリントが始まったらまずスプリントプランニングミーティング(スプリント計画会議)を行います。
スプリントプランニングミーティングでは
を実施します。
まず全体仕様書を見直して、もし見直しが必要だと判断したら全体仕様書とプロダクトバックログの修正をします。
※ スプリント2以降は前のスプリントで実施したレトロスペクティブやユーザーからのフィードバックも参考にしてそれらを見直します。
次に今回のスプリントで実施するプロダクトバックログアイテムを選択します。
選択するアイテムはひとつでも複数個でも構いませんが、くれぐれもスコープ(する事や作業期間)から逸脱しない程度の個数に抑えて下さい。
次は選んだプロダクトバックログと全体仕様書を元に、今回のスプリントの詳細な作業内容を決めて詳細仕様書にまとめます。
ただし全体仕様書の様な大まかな内容ではなく、今回はかなり詳細な部分まで内容を詰める必要があります。
詳細仕様書を作成したら次はスプリントバックログを作成します。
スプリントバックログは今回のスプリントで実行するタスクリストで、基本的な作り方はプロダクトバックログと同じです。
まず詳細仕様書を元にタスク(スプリントバックログアイテムと言います)をリストアップし、依存関係や重要度や難易度などから優先順位を決めていきます。
また各作業担当者もこの時点で決めます。
ちなみにスプリントバックログアイテムもユーザー目線で書くことが大事です。
毎朝出勤したら、開発作業を始める前に開発メンバー全員が集まってデイリースクラムミーティング(日次スクラム会議)を行います。
デイリースクラムミーティングでは
を実施します。
まずは普通に現在の開発状況をお互いに説明して、他のメンバーと現状を共有します。
もし予定より遅れているメンバーがいたら、進んでいるメンバーがペアプログラミングをしたりして遅れを取り戻して下さい。
次にスコープを逸脱していないか互いにチェックしあいます。
スコープを逸脱して余計な作業をしている人がいると全体のリリース遅れにつながるのでやめさせます(※)。
※ どうしてもやりたいと嘆願してくる場合はレトロスペクティブで議題として取り上げ、次のスプリントでやってもらってください。
最後に今後のスケジュールと今日の作業内容を再確認して開発作業に入ります。
ここから通常の開発作業に入ります。
作業内容は
などですが、人によってはイラストや音楽などの素材作成が作業になることもあるでしょう。
なお、ある程度作業が進んだらリポジトリを更新します。
またスプリントバックログも Done 状態に変更します。
スプリントレビューではスプリントバックログが全て実施済であるかを確認し、ソフトウェアの品質確認を行います。
またライセンス違反や著作人格権違反などをしていないかの確認も行うと良いと思います。
なおスクラムでは各スプリントの最後にきちんと動作するソフトウェアをリリースすることになっています。
従って、この段階でもしソフトウェアが動かなかったり致命的なバグを見つけたら動くように修正してから再レビューします。
レトロスペクティブとは日本語で「振り返り」のことです。
スプリントレビューが終わったら振り返りで反省点や全体仕様書の見直し案等を話し合い、その内容をドキュメント等にまとめます。
最後にソフトウェアをリリースをしてスプリント終了になります。
リリースを行うとユーザーからフィードバックが届き始めます。
フィードバックは無視せず、次のスプリントで全体仕様書の見直しに使います。