クラスの基本的な定義方法は次の通りです。
なお今回は Java を使って説明していますが、他のオブジェクト指向言語も基本的に似た様な定義の仕方になります。

Java によるクラスの基本的な定義方法:
アクセス修飾子 class クラス名{

    アクセス修飾子 型 フィールド1;
    ・・・
    アクセス修飾子 型 フィールドN;

    
    アクセス修飾子 型 メソッド1(引数){
        内容;
    }
    ・・・
    アクセス修飾子 型 メソッドM(引数){
        内容;
    }
}

次に各用語について説明します。

基本用語:

アクセス修飾子・・・フィールドやメソッドのアクセス権です。

フィールド・・・クラス内で使われる変数のことで、言語によっては「メンバ変数」とか「属性」とか単純に「変数」と呼ぶ事があります。

メソッド・・・フィールドを操作するための関数で、言語によっては「メンバ関数」または単純に「関数」と呼ぶ事があります。

アクセス修飾子とメソッドに関しては後のページで詳しく説明することにして、このページではフィールドだけで構成されたクラスを考えてみます。

フィールドだけで構成されたクラスは C 言語の構造体の様に定義出来ます。
例えば次のソースのように数学(math)と英語(english)の得点を表す「Score」というクラスを作ってみましょう。

ソース1:
public class Score {
    public int math;
    public int english;
}

struct が class になっている以外はほとんどC言語の構造体の定義と同じ形をしていることが分かります。
なおこのソース内に出てきた「public」がアクセス修飾子です(publicの意味については後のページで説明します)。

なお各フィールドは以下のように定義と同時に初期値をセットしておくことも出来ます。

ソース2:
public class Score {
    public int math = 100;
    public int english = 100;
}