「インスタンス」とはフィールドの内容を記憶するメモリ領域のことでオブジェクトと同意義になります。
ただし、クラス自体の事をオブジェクトと呼ぶ人もいるし、その両方を合わせてオブジェクトと呼ぶ人がいたりするので、単純にそう言い切ってしまうことには注意が必要です。
とりあえず今回のアクティビティでは
「インスタンス」 = 「オブジェクト」
と言い切ることにして、このページ以降は「オブジェクト」という用語は使わず「クラス」「インスタンス」という用語だけを使うことにします。
では早速前ページで定義した Score クラスの「インスタンス」を作ってみましょう。
Java では以下の様に「new 演算子」を使ってインスタンスを作ることが出来ます。
public class Main{ public static void main(String[] args) { Score sc = new Score(); // (1) sc.math = 80; // (2) sc.english = 70; // (3) System.out.println( "math = " + sc.math+ " english = " + sc.english ); } }
(1)の所でnew 演算子によって
「sc という名前の Score クラスのインスタンス」
がメモリ上に作られます。
なお使い終わるとインスタンスはメモリから自動的に削除されます。
さて、一度インスタンスを作ってしまえば構造体変数の様にそのインスタンスのフィールドに対し
インスタンス名.フィールド名
でアクセス出来ます(ソース内の(2)、(3)の部分)。