では最初のスプリントを開始しましょう。
まずプロダクトバックログから今回のスプリントで行うアイテム(タスク)を選択して Doing に移します。
まずは背景と主人公を表示して動かしたいので、以下の様にプロダクトバックログを更新しました。
ToDo | Doing | Done |
---|---|---|
背景を表示する | ||
TARO を表示する | ||
TARO を動かす | ||
HANAKO を表示する | ||
HANAKO を動かす | ||
APPLE を表示する | ||
APPLE を動かす | ||
ORANGE を表示する | ||
当たり判定をする | ||
ゲームクリア処理をする | ||
ゲームオーバー処理をする |
次に詳細仕様書を作成します。
このスプリントでは背景と主人公を作るので、それらのクラス設計を兼ねて行います。
今回は次の様に詳細仕様書を作りました。
クラス名 | 詳細仕様 |
---|---|
MyWorld |
・背景クラス
・Greenfoot の「World」クラスを継承して作る ・全体仕様書に貼った画像を使う (800x450 ピクセル) ・ゲーム開始時に TARO と HANAKO の初期配置を行う |
TARO |
・主人公クラス1
・Greenfootの「Actor」クラスを継承して作る ・全体仕様書に貼った画像を使う (50x57 ピクセル) ・ゲーム開始時の初期座標は(0,0) ・キーボードのカーソルキーで上下左右移動を行う(移動量 = 4) |
HANAKO |
・主人公クラス2
・Greenfootの「Actor」クラスを継承して作る ・全体仕様書に貼った画像を使う (50x57 ピクセル) ・ゲーム開始時の初期座標は(800,450) ・キーボードのカーソルキーで上下左右移動を行う(移動量 = 4)。ただし上下左右を反転させる。 |
次に詳細仕様書から具体的な作業(タスク)をリストアップしてスプリントバックログを作ります。
今回は以下のようなスプリントバックログを作りました。
ToDo | Doing | Done |
---|---|---|
新規シナリオを作成する | ||
MyWorld を表示する | ||
TARO と HANAKO を初期配置して表示する | ||
TARO をカーソルキーで上下左右に動かす | ||
HANAKO をカーソルキーで上下左右に動かす |
スプリントバックログの内容に沿って、以下の様にコーディングします。
Greenfoot を起動します。
新規 Java シナリオを作成します。シナリオ名は「GF-2」として下さい。
「World」クラスを継承して「MyWorld」クラスを作成します。画像もセットして下さい。
※ Greenfoot のバージョンによっては最初から MyWorld が出来ています。その場合は作成しなくても良いです。画像だけセットして下さい。
「MyWorld」クラスのソースを開き、コンストラクタで画面サイズを 850x450 に変更して下さい。
「TARO」クラスのソースを開き、act メソッド内に矢印キーで上下左右に動かすプログラムを記述して下さい。 move 量は 4 です。
「HANAKO」クラスのソースを開き、act メソッド内に矢印キーで上下左右に動かす(ただし上下左右は反転)プログラムを記述して下さい。 move 量は 4 です。
コーディングが終わったらテストします。
Run ボタンを押して動作確認して下さい。
上手く動作しなかった場合は Reset ボタンを押して動作を止めてデバッグして下さい。
本来はその後スプリントレビュー、レトロスペクティブ、リリース作業があるのですが、今回は省略して次のスプリントに移ります。
なお、この時点でのプロダクトバックログの状態は次の通りです。
ToDo | Doing | Done |
---|---|---|
背景を表示する | ||
TARO を表示する | ||
TARO を動かす | ||
HANAKO を表示する | ||
HANAKO を動かす | ||
APPLE を表示する | ||
APPLE を動かす | ||
ORANGE を表示する | ||
当たり判定をする | ||
ゲームクリア処理をする | ||
ゲームオーバー処理をする |